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江戸近くござ候
 元禄年間(1688~1704年)以降、海運を利用した交易が活発になると、八戸で商売をするために外来の商人が進出。中でも江州高島郡大溝(現・滋賀県高島市)出身の商人、大塚屋や近江屋、美濃屋などが八戸で大きく商いをした。さらに江戸で大豆や干鰯を下ろした船には、江戸はもちろん、寄港する銚子、那珂(なか)湊(みなと)、平潟(ひらかた)、相馬、石巻から、たばこや茶、本など各地の“珍しいもの"を積んで戻って来るようになった。こうして冒頭のように「江戸近くござ候」と落語家が旅日記に記したような、豊かな消費生活が、ここ八戸で花開いたのである。米がとれない小藩の英知が八戸の今日を築いた。
青森の名物、ホヤ。11月以外はほとんど出回っているが、7月、8月が特においしいという。新鮮なホヤなら、そのまま刺し身で食べても独特の臭みがなく、おいしいばかりだ。
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