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塊肉グリルと、
洗練自在なスペイン料理
EL FUEGO DEL TORO
 「エル・フエゴ・デル・トロ」は、スペイン料理を幅広く楽しむことができるレストラン。熟成牛の塊肉のグリルを看板料理に掲げる一方で、スペイン料理をベースに独自のアイデアを効かせた品も豊富にそろえる。
 同店の主役、塊肉のグリルを支えているのが、スペイン製の炭窯「ジョスパー」だ。これは炭火のみを熱源とするオーブン。炭火焼きにした時と同様に、塊肉の表面はカリッと、中はジューシーに焼き上げる。
 「肉は、熟成させたブラックアンガス牛や短角牛をメーンに、熟成ラム肉なども。冬場はジビエもこれで焼きます」とシェフの大瀧清一郎(おおたきせいいちろう)さん。
 大瀧さんは、スペイン・マドリードで5年間働いた後に、モダンスパニッシュの名店「サンパウ」の東京店で6年間働いた経験を持つ。「スペインでは、モダンな料理と伝統料理の両方を学びました。どちらも好きですが、伝統料理や家庭料理が自分のベースを作ったと感じています」。そうした伝統料理のおいしさを大切にしながら、遊び心やアレンジを加えた料理がメニュー表に並ぶ。
 奥能登から届く無農薬・無肥料で育てられた野菜も、同店の目玉だ。「野菜本来の風味に驚くお客さまも多い」と、大瀧さん。肉の付け合わせに使うほか、野菜を主役にしたメニュー「野菜ボックス」も設けている。
 豪快なグリル料理、自由なテイストを加えたスペイン料理。肩ひじ張らずに、おいしいものをおなかいっぱい食べるスタイルで、紀尾井町の食シーンに新風を吹き込んでいる。

●エル・フエゴ・デル・トロ
TEL03-6261-0979 www.elfuegodeltoro.jp








(上)炭火オーブンで、熟成させたブラックアンガス牛の骨付き肉を焼く。脂肪の少ない赤身が熟成で柔らかくなり、ナッツ香もまとう。炭火の熱が、塊肉をしっとりと焼き上げる。
(下)シェフの大瀧清一郎さんは、マドリードの店で料理人人生を開始。5年間働いて帰国、スパニッシュの店で経験を重ね現職。根っからの「スペイン料理の料理人」だ。
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