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(左)サファリのジープを悠然と横切るライオン。(右)はぐれ象をスポット……。
サファリ、大自然の畏怖を五感で体験する
 クルーガー国立公園の周辺に点在するプライベートの保護区には、ラグジュアリーなサファリ・ロッジが点在する。そして、イケメンのレンジャーがバトラーのように仕えてくれる。川辺で象の水浴びを眺めながら、シャンパン・ブレックファースト。月夜のミステリアスなサファリ……。
 汗と血にまみれたハンティング・サファリを愛したヘミングウェイの作品に憧れたツーリストには拍子はずれなほど快適なサファリ。レンジャー曰く「ここはヘミングウェイ・コンプレックスを卒業してからきて下さい」。
ヘミングウェイの‘Green hills of Africa‘は一ヶ月近いサファリの記録だ。1930年代、豊かな大自然の中で犀を狩りつつ、彼は環境保護の課題もとりあげている。クワズールー・ナタール州の自然保護区は、草食動物が多く幾分地味なサファリ体験となる……はずだった。
が、発情期の雌象に出くわし、かなりの至近距離に。戦闘態勢に入り、ずしずしと迫ってくる岩山のような巨体。が、勇敢なレンジャーの機転で象は直前で退却。後には、全身金縛りにあったような脱力感の中に、不可思議な安らぎ。それは、自然の畏怖を全身で体験した賜物であった。
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