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「葦にとまるシジュウカラ」と題された美しいミニットリピーター。葦の茂みに憩うつがいの小鳥たちを、クロワゾネエナメルのテクニックを用い、詩情豊かに描き出した。
2012年のドバイ以来、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨークを巡回してきた「ウォッチアート・グランド・エグジビション」。パテックフィリップが誇るウォッチメイキングの技巧と創作タイムピースを公開する展覧会は、これまで幕を開けるたびに大きな話題をふりまいてきたが、第5回となる今年は待望のアジア圏での開催。英国人スタンフォード・ラッフルズが上陸してからちょうど200周年を迎えたシンガポールで、極めて貴重なタイムピースがこの秋、一堂に会した。
 マリーナ湾を見下ろすランドマーク、マリーナベイ・サンズ・シアターに設けられた今回の展覧会は10のテーマルームからなる会場構成。メゾンの世界観にふれるさまざまな体験が楽しめるようになっている。
 最初の「現行コレクション」ルームでは、垂涎(すいぜん)のモデルの数々を堪能できる。次なる「ナポレオン」ルームでは、ジュネーブにあるパテックフィリップ本店のサロンを再現。レマン湖の映像を投影した格調高いサロンに、限定コレクションが華やぎを添える。
 続く「ミュージアム」ルームでは、ジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアムが所蔵する貴重なヒストリカルピースが待ち構えている。歴史的な大作が数多くもたらされていることから、メゾンがこのエグジビションに多大な情熱を傾けていることが分かる。歴史を堪能した後は、「希少なハンドクラフト」ルームへ。美術工芸のファンにとっては、この部屋こそ展覧会の白眉(はくび) だ。
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