

健康体をつくる純白の粉
Photo Danny Danks Text Junko Chiba
「コラーゲン」と聞くと「肌ぷるぷる」を連想するだろうか。それは間違いではないが、認識としては“お粗末”と言わざるをえない。実は、生体内のあらゆる場所で健康を支える、重大な役割を担っているのだ。コラーゲンがそもそもどんな物質で、どんな働きがあるのかを知れば、おのずと向き合い方や摂取の仕方が変わってくるはずだ。コラーゲン原料シェアナンバーワンを誇るニッピのバイオマトリックス研究所を主な舞台に、30年以上にわたってコラーゲンの研究を続けてきた服部俊治博士にご教授いただこう。
目の前に豚の大腿(だいたい)骨。見るからに丈夫そうな骨だ。服部俊治博士が次に「これがカルシウムだけだとこうなります」と取り出した骨は、軽くて硬くてもろくてカスカス。「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」を連想する。さらに3本目が登場。真っ白い“コラーゲン骨"だ。触るとプニョプニョで、弾力性に富む。これら3種の骨が「コラーゲンなくして、丈夫な骨はなし」という事実を物語っている。
「人間の体には約10万種類のタンパク質があり、コラーゲンはその3分の1を占め、骨と同様、体を構成する60兆個の細胞の一つひとつをつなげる接着剤のような役割を持っています。それで体の各組織を形作り、その活動をサポートしているのです。また肌のみずみずしさや血管のしなやかさを保ったり、ひざ・腰・肩などの関節でクッションのように働いたりするのもコラーゲンの役目。非常に重要な成分なのです」
「人間の体には約10万種類のタンパク質があり、コラーゲンはその3分の1を占め、骨と同様、体を構成する60兆個の細胞の一つひとつをつなげる接着剤のような役割を持っています。それで体の各組織を形作り、その活動をサポートしているのです。また肌のみずみずしさや血管のしなやかさを保ったり、ひざ・腰・肩などの関節でクッションのように働いたりするのもコラーゲンの役目。非常に重要な成分なのです」