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東京で人気のラグジュアリーホテルが、日本の伝統文化や自然素材をリスペクトしたインテリアを取り入れていることも興味深い。アンダーズ東京でデザインを担当したトニー・チー氏は、和紙と折り紙をインテリアのモチーフにしたという。アマン東京のデザイナー、ケリー・ヒル氏も木や石、和紙を使い、日本の伝統建築を昇華させた新しいスタイルで注目を浴びている。ともに外資系ホテルだが、日本の美意識をリスペクトしたデザインがそこかしこに息づいている。
 たとえば、アマン東京のロビー。障子に見立てた吹き抜け天井が高さ約30mというスケールで広がり、そのダイナミックさに驚く。壁面の和紙を通して拡散される柔らかい光によって全体が包み込まれ、昼間はフロア側面の全面窓から差し込む陽光とあいまった開放的な明るさを、夜は日本独特のほのかな明かりが醸し出す荘厳な雰囲気を楽しむことができるという。
 自然の中にある美しさ、それを生かすクラフツマンシップ。日本の美意識からインスパイアされる感性は懐かしく、それでいて洗練されている。日本の伝統や文化、昔ながらの住まいの中にヒントはある。

●三井ホーム  0120-81-2431
営業時間9:00~18:00(水曜除く)
(左)イサム・ノグチの照明彫刻「AKARI」。岐阜提灯との出会いから生まれた和紙と竹からなる光の彫刻。
(右)ジョージ・ナカシマの代表作の一つでもある「ラウンジ アーム」。木の自然そのままの美しさを表現した家具。
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