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ぺーテル・パウル・ルーベンスと工房 《田園風景》 1638~1640年ごろ
ⒸThe State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18
田園風景
牧歌的な風景の中でも、もちろん男女の逢瀬(おうせ) はあった。羊飼いの男性が村娘にちょっかいを出す――そんな農村地帯での男女の駆け引きが、ぺーテル・パウル・ルーベンスにより、バロック様式で描き出されている。農作業で鍛え上げた健康的な肉体の男性と、白くて豊かな体つきの女性。まさに健康的で官能美あふれる人物やダイナミックな群像を描くことで“円熟したバロック様式"を確立したルーベンスらしい作品である。「田園風景」は、本来は教養ある都会人であったルーベンスが、フランドルの田園、農村地帯になじんでいたことがわかる一枚だ。
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