
(左)大きな楕円形の鏡「オーバル ミラー」の枠は、大きな無垢材から特殊な方法で切り出してパーツとし、それを組んで作った。「デザインがシンプルなほど、職人の技術の精度が表れます」と、代表の荘司新吾氏。(右)家具自体のミニマルで美しいデザインもさることながら、余分な要素を徹底的にそぎ落とした空間のデザインも印象的。インスタレーションを行うなど、ショールームでありながらギャラリーのような空気感だ。
空間を調律する、ミニマルな家具
ブロードビーン
ブロードビーン
ブロードビーンは、空間デザインと施工を手掛ける会社。特にアートギャラリーとの仕事が多い。また家具の製作も行っており、ショールームがcomplex665の1階にオープンした。そのショールームのデザインと施工、同じ1階に位置するタカ・イシイギャラリーのビューイングルーム(商談や作品閲覧を行なうスペース)、3階のタカ・イシイギャラリー(前ページ)のデザインと施工を担当した。
代表の荘司新吾氏は、「アートギャラリーの空間デザインを数多く手掛ける中で、美しいバランスを強く意識するようになった」という。とりわけ縁が深いのは、前述のタカ・イシイギャラリーだ。同ギャラリーが中央区新川、江東区清澄、渋谷区千駄ヶ谷(北参道)、そして今回の六本木に移転するごとにデザインと施工を担当してきた。アートギャラリーの場合、「壁が絵にその存在をゆだねるような、まっすぐな白い壁」を作るのが重要だが、実はそれがもっとも難しい。ギャラリーに求められるデザインと、実際に壁を作る熟練の職人を擁するブロードビーンだからこそ可能な技術だ。
ブロードビーンが現在作る家具は、キャビネット、デスク、鏡、ダストボックスなど。同社による空間デザインと同様、ミニマルなデザイン、そして高い技術に裏打ちされた美しさを特徴とする。complex665ではシーズンごとにテーマを設けて、展示する家具を入れ替えながら、企画展も開催していく予定だ。
●ブロードビーンTEL03-3263-8990 broadbean.jp
代表の荘司新吾氏は、「アートギャラリーの空間デザインを数多く手掛ける中で、美しいバランスを強く意識するようになった」という。とりわけ縁が深いのは、前述のタカ・イシイギャラリーだ。同ギャラリーが中央区新川、江東区清澄、渋谷区千駄ヶ谷(北参道)、そして今回の六本木に移転するごとにデザインと施工を担当してきた。アートギャラリーの場合、「壁が絵にその存在をゆだねるような、まっすぐな白い壁」を作るのが重要だが、実はそれがもっとも難しい。ギャラリーに求められるデザインと、実際に壁を作る熟練の職人を擁するブロードビーンだからこそ可能な技術だ。
ブロードビーンが現在作る家具は、キャビネット、デスク、鏡、ダストボックスなど。同社による空間デザインと同様、ミニマルなデザイン、そして高い技術に裏打ちされた美しさを特徴とする。complex665ではシーズンごとにテーマを設けて、展示する家具を入れ替えながら、企画展も開催していく予定だ。
●ブロードビーンTEL03-3263-8990 broadbean.jp