
新スペースでは、より一層アクティブなプログラムに挑戦していきたい、と語る佐谷周吾氏。オープニングは、佐谷氏が「絵画における最大の冒険者」と評する小林正人の新作を披露。その作品の前で。
スペースは作品と共鳴する
シュウゴアーツ
シュウゴアーツ
現代アートを愛する人間にとってこの10年間、江東区の清澄白河は特別な場所だった。隅田川沿い、清洲橋のたもとにある、かつて倉庫だった建物の中にシュウゴアーツ、小山登美夫ギャラリー、タカ・イシイギャラリーを始めとする、現代アート界でもっとも注目を集めるギャラリーが8軒入居。それぞれが刺激しあいつつ、個性を発揮した展示を行う場となっていたからだ。
このビルが惜しまれつつ2014年に閉館してから約2年後、場所を六本木に移して同様の舞台が誕生した。新しく建てられたビルcomplex665に、前述の3ギャラリーが集まったのだ。
シュウゴアーツは同ビルの2階に位置する。代表の佐谷周吾(さたにしゅうご)氏はこの場で「ギャラリー的冒険」というテーマをうたい、展覧会ごとにアーティストとともに空間全体をつくりあげる意志を強く打ち出す。
内装デザインは、建築家の青木淳(じゅん)氏が担当した。展示スペースは2部屋に分かれ、最初に足を踏み込む部屋は壁と天井照明のみの抽象度の高いスペース。一方奥の部屋は窓のある、具体的な場を感じさせるスペース。訪れる人は、最初は異空間に入り込んだ心持ちで作家の世界に一気に引き込まれる。続く部屋で異なる印象のスペースで同じ作家の作品を感じ取り、また最初の部屋に戻ると先ほどとは異なる感触を得る……。ただの白い箱ではなく、作品を演出するのでもなく、作品と共鳴する場。そんな創造的な空間が誕生した。
●シュウゴアーツ TEL03-6447-2234 shugoarts.com
このビルが惜しまれつつ2014年に閉館してから約2年後、場所を六本木に移して同様の舞台が誕生した。新しく建てられたビルcomplex665に、前述の3ギャラリーが集まったのだ。
シュウゴアーツは同ビルの2階に位置する。代表の佐谷周吾(さたにしゅうご)氏はこの場で「ギャラリー的冒険」というテーマをうたい、展覧会ごとにアーティストとともに空間全体をつくりあげる意志を強く打ち出す。
内装デザインは、建築家の青木淳(じゅん)氏が担当した。展示スペースは2部屋に分かれ、最初に足を踏み込む部屋は壁と天井照明のみの抽象度の高いスペース。一方奥の部屋は窓のある、具体的な場を感じさせるスペース。訪れる人は、最初は異空間に入り込んだ心持ちで作家の世界に一気に引き込まれる。続く部屋で異なる印象のスペースで同じ作家の作品を感じ取り、また最初の部屋に戻ると先ほどとは異なる感触を得る……。ただの白い箱ではなく、作品を演出するのでもなく、作品と共鳴する場。そんな創造的な空間が誕生した。
●シュウゴアーツ TEL03-6447-2234 shugoarts.com