





(左上)女将の長谷川さき子さん。女将として柳生の庄を守り続けて15 年、常にもてなしの心を忘れない。
(右上)のれんをかけたエントランス。先代が重んじた「温かくやすらぐ、気のかよう宿」を守り続けている。
(左中)離れ「梅の生」の室内。本間には広い竹の縁側と独占できる庭があり、別宅のような感覚で過ごせる。
(右中)和の雰囲気が漂うロビー。空間も食も、日本の伝統と自然の美を感じられるものを心がけている。
(左下)名物の温石料理。柳生の庄厳選の和牛を石の上で焼く。遠赤効果でふっくらと焼き上がる。
(右下)焼き物のアマゴ。初代料理長から伝えられた素材の真味を大切にした料理を提供している。
(右上)のれんをかけたエントランス。先代が重んじた「温かくやすらぐ、気のかよう宿」を守り続けている。
(左中)離れ「梅の生」の室内。本間には広い竹の縁側と独占できる庭があり、別宅のような感覚で過ごせる。
(右中)和の雰囲気が漂うロビー。空間も食も、日本の伝統と自然の美を感じられるものを心がけている。
(左下)名物の温石料理。柳生の庄厳選の和牛を石の上で焼く。遠赤効果でふっくらと焼き上がる。
(右下)焼き物のアマゴ。初代料理長から伝えられた素材の真味を大切にした料理を提供している。
名物は、昭和40年代から続く温石料理。懐石料理のいわれにある、温かい石を布に巻いて懐に入れて飢えをしのいだという話に発想を得て、熱した石で、お好みでゲストが自ら焼くこともできる、遊び心のある「動」の料理である。
「剣道を愛した初代からの流れで、静と動、もっといえば、序破急のある料理をお出しするようにしています」と、現在、調理長を務める柴山崇志さん。最近の温泉宿でのはやりのようにこまごまと出すのではなく、自然の中にある旅館だからこそ、地元の川魚などの生きているものは生きていたときの姿に近いように、野趣を感じさせる料理を発信している。温石料理を味わうために訪れるゲストもいるという、柳生の庄では欠かせないもてなしだ。
2009(平成21)年、創業40周年を機に、職人の古来の技を集めて改修工事をした。中でも、離れは左官の久住章さんに壁や風呂を塗ってもらったもの。この他、全15室の風情ある数寄屋造りの客室は、すべて間取りや趣が違う。大浴場とは別に、半露天や露天風呂のある部屋も用意されている。部屋から望む庭の景色も、代々来てもらっている庭師によって、どこから見ても里山の情緒が感じられるようにしつらえられている。
空間、料理、そして人。隅々まで、もてなしの心が行き届いていることこそ、日本の名旅館たるゆえんだろう。すべての時間が心地よく流れ、気がつけば英気が養われている。そんな良質な滞在を、伊豆修善寺の自然の宿で堪能したい。
「剣道を愛した初代からの流れで、静と動、もっといえば、序破急のある料理をお出しするようにしています」と、現在、調理長を務める柴山崇志さん。最近の温泉宿でのはやりのようにこまごまと出すのではなく、自然の中にある旅館だからこそ、地元の川魚などの生きているものは生きていたときの姿に近いように、野趣を感じさせる料理を発信している。温石料理を味わうために訪れるゲストもいるという、柳生の庄では欠かせないもてなしだ。
2009(平成21)年、創業40周年を機に、職人の古来の技を集めて改修工事をした。中でも、離れは左官の久住章さんに壁や風呂を塗ってもらったもの。この他、全15室の風情ある数寄屋造りの客室は、すべて間取りや趣が違う。大浴場とは別に、半露天や露天風呂のある部屋も用意されている。部屋から望む庭の景色も、代々来てもらっている庭師によって、どこから見ても里山の情緒が感じられるようにしつらえられている。
空間、料理、そして人。隅々まで、もてなしの心が行き届いていることこそ、日本の名旅館たるゆえんだろう。すべての時間が心地よく流れ、気がつけば英気が養われている。そんな良質な滞在を、伊豆修善寺の自然の宿で堪能したい。