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(左)鎌倉時代までの妖怪は、地獄絵の中の鬼や怪獣だった 「沙門地獄草紙 解身地獄」(部分) 12世紀(平安時代)/MIHO MUSEUM蔵 ※東京会場8月2日~15日、大阪会場10月12日~24日展示
(右)うごめくもののけ、これが妖怪の源流だ 国宝「辟邪絵 神虫」」(部分)12世紀(平安~鎌倉時代)/奈良国立博物館蔵 ※大阪会場前期9月10日~10月10日展示 撮影=佐々木香輔
GREAT IMAGINATION
脳内妖怪ホルモン
Text Junko Chiba
人知のおよばない現象に遭遇したり、恐怖や不安を強く感じる出来事があったりすると、「あれは妖怪のせいだ」と納得して、胸をなでおろす。
 あるいは妖怪を神とあがめ、不吉な出来事を排除してもらおうと願いを託す。
 妖怪たちは奇怪な容姿やいたずらで人間を驚かせ、惑わせる一方で、その「心の揺らぎ」に入り込み、一隅から明るい光を当ててくれる存在のように思う。
 そんな妖怪たちの系譜を、7月5日から8月28日まで東京都江戸東京博物館で開催される「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」にズラリそろう古今の「妖怪画」を通して探訪する。
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