世界の贅沢、NILEの贅沢

カーデュ蒸留所。ジョニーウォーカーの原酒の中核を成す施設だ。シグネチャー ブレンドのレシピは暗号化され、資料館にあるホームに厳重に保管される。

さらに、彼の息子アレキサンダー2世はシルクのような滑らかさで知られるカーデュ蒸留所を買収。より高い品質と安定した供給を実現した。1893年のことである。ここは今もジョニーウォーカーの原酒を生み出す重要拠点。資料館が併設されていて、歴史的にも精神的にも「ジョニーウォーカーのホーム」なのだ。シグネチャー ブレンドの暗号化されたレシピも、このホームに厳重に保管されることになる。その特別なレシピは、ジョニーウォーカーの歴史の一部となり、たとえ数十年後でも同じ味わいのシグネチャー ブレンドを再オーダーすることが可能だ。
　3世代に始まる「ブレンダーの血脈」は、門外不出のブレンディング技術とともに、2世紀にわたって継承された。代々のブレンダーたちのウイスキー造りへの情熱は、初代アレキサンダーの言葉に集約される。
「私たちは、唯一無二の最高品質を誇るウイスキーだけを造る、そう心に決めている」――。