PAGE...1|2
MIHO MUSEUM
2016年春季特別展
「かざり ―
信仰と祭りのエネルギー」
伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」と
「樹花鳥獣図屏風」が競演
MIHO MUSEUMは、3月1日~ 5月15日まで春季特別展「かざり ―信仰と祭りのエネルギー」を開催。
 本展覧会は、館長・辻惟雄監修により、煌びやかな仏教荘厳の世界、伎楽や舞楽の色彩と歌舞の世界、信仰の中の動物たち、祭りの賑わいなどを展観し、「かざり」をキーワードに日本人の精神世界をひも解く。
 なかでも、1997年以来19年ぶりの競演となる伊藤若冲の、「モザイク屏風」と呼ばれる「鳥獣花木図屏風」(展示期間3月1日~4月17日)と「樹花鳥獣図屏風」(展示期間3月1日~3月13日)は必見。よく似た構図の絵でも、動物たちや絵の縁に“飾り"があるかないかで全く異なる印象になる。各屏風の右隻には身近に実在する動物から、外国のもの、架空の動物までが白い象を中心に水辺に集まっている。左隻は鳥ばかりが鳳凰を中心に集まっている様子が描かれている。さまざまな動物たちが集まる様子は、よいことが起こる前兆のようで、大変めでたい屏風といえる。
「モザイク屏風」は桝目描きという、1cm角の桝目ひとつひとつに、さまざまな色で模様を塗り込めるという奇想天外な手法で描かれた作品。両作品が揃う期間は短いが、桝目描きと呼ばれる珍しい手法で描かれた屏風は現存する作品が2点のみ。貴重なこの機会をお見逃しなく。












(上)鳥獣花木図屏風(右隻)伊藤若冲筆 江戸時代18世紀 エツコ&ジョー・プライスコレクション
(下)木花鳥獣図屏風(右隻)伊藤若冲筆 江戸時代18世紀 静岡県立美術館
PAGE...1|2
LINK
CULTURE
「BISAI美祭13」で日本美術に触れる
>>2013.4.17 update
STYLE
ラルシュ ド ノエ――動物たちのパレード
>>2016.12.1 update
CULTURE
GUCCI×ジミー大西「ドリームワークス展」
>>2012.7.13 update
STYLE
MINI GINZAでサファリを テーマにしたイベント開催
>>2011.7.6 update
STYLE
世界に先駆けてショパールが150周年記念イベントを開催
>>2010.2.9 update

記事カテゴリー