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 鳴門の島田島は高低差が大きいところが魅力である。中高速コーナーが連続するワインディングロードを上がっていくと、景色が開けて、瀬戸内海の景色を眼下に楽しむことができる。
 ここには瀬戸内を望む国立公園の中にホテルリッジがたたずむ。平屋のビラタイプの宿泊棟が並び、それらをクルマ寄せのあるレセプションからは、日本伝統の黒塀のような目隠しでうまく隠している。そのデザインがまた風情を生んでいるのである。そこにキャデラックCT6を乗りつけると、堂々たる美丈夫ぶりを見せてくれる。
 CT6でのドライブで“寄港地"を見つけたら、部屋のデッキから鳴門海峡をゆっくり眺めるもよし、やわらかな温泉で湯あみをするのもよし、ホテルの名に由来するカリフォルニアワイン「リッジ」とともに美食を楽しむもよし。
 海の周りの道にほぼ終わりがないように、CT6に乗っていたら、本当は止まるのが嫌になるかもしれない。いい旅とはそういうものだ。
(上)鳴門海峡のバイパスのような存在である小鳴門海峡。四国本土と大毛島、高島、島田島との間に位置する海峡である。波はかなり穏やかで、海峡一帯ではわかめの養殖が盛んだ。小鳴門、あるいは撫養の瀬戸とも呼ばれる。船の時代には、流れが激しい鳴門海峡を渡るのではなく、この小鳴門海峡を南下して、撫養港へ上陸した。
(下)かつて四国の玄関口として、人や物が行き交い、活況を呈していた撫養港があった場所。今は、岡崎海岸として、大鳴門橋を眺めながら桟橋では釣りを楽しんだり、砂浜で遊べるように整備されている。残念ながら撫養港は、1998(平成10)年に明石海峡大橋が開通したことで、その役割を終え、廃港となった。
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