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ハイエンドメゾンとしてのプライド
複雑機構はトラメランの地にある工房、ディミエ1738が担当する。また、ジュネーブ郊外にもボヴェ1822という、メゾンの名を冠したアトリエがあり、盤石の生産体制が整う。ラフィ氏は、ボヴェのタイムピースに対して「身に着けるアート」という言葉を用いる。素晴らしいアーカイブピースにインスパイアされ、伝統技法を惜しみなく投入した文字盤や外装と、妥協なく仕上げられた精緻なムーブメントが一体となったモデルは、芸術の領域に踏み込んだものと言っても過言ではない。
 それに加えて、革新的なアプローチにも注力。腕時計をポケットウォッチやデスククロックに“変身"させる「アマデオ コンバーチブル システム」、ダブルフェースウォッチの両面で同時刻を表示する「リバースハンドフィッティング」、表裏の秒針が同じ秒を刻む「コーアクシャル・セコンド」などの特許取得技術も見逃せない。またピニンファリーナとのコラボモデルや、超複雑な天文時計シリーズ「グランド・リサイタル」などは、VIP顧客のニーズに応えるものだろう。年間生産数を約2000本に抑え、希少性も守るとともに、5年間の長期保証を始めアフターケアが万全であることも、ハイエンドメゾンとしてのプライドを感じさせる。
“身に着けるアート"、その言葉の意味を、ボヴェのタイムピースは余すことなく伝えてくれるだろう。
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