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(上)雲海に包まれた幻想的な森の風景。朝に夕に、自然が織り成す一瞬の芸術に心を震わされる。
(左下)中央に水盤が配されたウォーターパビリオン。ここで夕食を取ることもできる。
(右下)ロビーラウンジ。秘境の地とは思えない、洗練されたクールな空間が心地良い。
ヴィラは全てスイートで、内湯と露天風呂には源泉かけ流しの温泉に浸かれる大きな浴槽を用意。採掘した自家源泉から湧き出る柔らかな湯は、ミネラルが豊富で健康と美肌に良いという。緑に覆われた森の清らかな空気の中で体を芯からゆったりとあたため、旅の疲れを解きほぐす。すぐ近くでは、小鳥が軽やかに歌う。木々のそよぎや風の香り、刻々と移り変わる自然の風景が、五感を楽しませてくれる。
 秘境であっても、寂れているのとは違う。上質な空間の中で極上のサービスを享受できるのが、坐忘林の坐忘林たるゆえんだ。地元の新鮮な食材を生かしたオリジナルスタイルの料理は、和食の基本を大切にしながらも、新しさを加えた滋味深いひと皿。北海道の海の幸と山の幸がふんだんに用いられており、味わうほどに、心身が心地良い喜びに包まれる。料理には、日本酒はもちろん、ソムリエに頼んで北海道産ワインを合わせてもいいだろう。ワインセラーは、自然の湧き水で温度を保っているという。
 目の前には広大な牧場が広がり、運が良ければ、幻想的な雲海の景色を見ることもできる。秋には、百花繚乱の紅葉が何よりのもてなしだ。圧倒されるような四季折々の自然のきらめきが、温泉や美食と相まって、旅の心を高揚させてくれる。まるで自然から命をもらうように、心身に力がみなぎっていくのが分かるのだ。だからこそ、ゲストはまたここに帰ってきたくなる。
 この原風景を守るため、積極的に環境保持に取り組んでいるというのも好ましい。大自然が育む文化や伝統を現代的なスタイルと融合した坐忘林。国内外のラグジュアリーステイを知り尽くしたゲストにこそ訪れてほしい、唯一無二の秘境のリゾートである。

●坐忘林 TEL0136-23-0003 zaborin.com/
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