世界の贅沢、NILEの贅沢

浜では海亀の産卵も。

ラグジャリーで快適なホテル･ライフを支えるのは、太陽光とココナツオイルによる発電。冷房は海水冷却システムＳＷＡＣ（Sea Water Air Condition）で、1kmの深海から汲み上げた冷水を冷房装置に流し空気を冷却する。タヒチで初めて実用化されたこのシステムは、マーロン・ブランドの発案だ（彼は幾つかの特許を持つ発明家でもあった）余剰の深海水は、純度が高くミネラルや微量元素も豊富なため、タラソ・スパやプール、浴室に使用している。
　水も貴重な資源で、雨水の活用はもちろん、汚水も砂と水生植物を使った浄水システムが成功している。ゴミに関しては、最新バクテリア装置を使ってコンポジット（有機堆肥）にして、自家栽培に使用。その他のゴミも可能な限り再使用している。
　エコというと、ちょっとチープで我慢を強いられる環境を想像しがちだが、ここでは5つ星ホテルのラグジャリーとサステナビリティが両立することを実証している。ゲストはここの豊かな生態系に囲まれ、地球の唯一無比のアセットが、自然であることを実感してゆく。

青い空と海、豊かな緑と生態系を守るサステナブル･リゾート。