
方丈の前庭。周囲にはさまざまな木々が植えられ、目を楽しませてくれる。「枝ぶりより幹を見せたい」気持ちの表れだという。
ちなみに、ねねは1603(慶長8)年に後陽成天皇より高台院の名を賜ったのを機に、その2年後に伏見城の化粧御殿と前庭を山内に移築して移り住んだ。これが後に高台寺の塔頭(たっちゅう)とされた圓徳院だ。1624(寛永元)年に76歳で亡くなるまでの19年間をここで過したのである。
高台寺にはもう一つのすばらしい庭がある。方丈と勅使門の間に設えられた前庭だ。白砂の上に盛り砂が二つと、非常にシンプルな枯山水の庭だが、夜間特別拝観時にはアートで彩られる。例えば今年の春は、建物にコンピューターグラフィックスを立体的に映し出すプロジェクションマッピングを初めて導入。音楽に合わせて無数の星が勅使門や白砂に投影され、無限の小宇宙空間が浮かび上がった。また、夏にも高台寺所蔵の「百鬼夜行絵巻」や「閻魔(えんま)図」などの作品を素材にユーモラスな妖怪などの映像が映し出されるプロジェクションマッピングを行った。この現代的な試みを楽しみにする人は多く、秋の夜間特別拝観でも行われる。高台寺の庭園は美しさに加えて時代を映す鏡でもある。
高台寺にはもう一つのすばらしい庭がある。方丈と勅使門の間に設えられた前庭だ。白砂の上に盛り砂が二つと、非常にシンプルな枯山水の庭だが、夜間特別拝観時にはアートで彩られる。例えば今年の春は、建物にコンピューターグラフィックスを立体的に映し出すプロジェクションマッピングを初めて導入。音楽に合わせて無数の星が勅使門や白砂に投影され、無限の小宇宙空間が浮かび上がった。また、夏にも高台寺所蔵の「百鬼夜行絵巻」や「閻魔(えんま)図」などの作品を素材にユーモラスな妖怪などの映像が映し出されるプロジェクションマッピングを行った。この現代的な試みを楽しみにする人は多く、秋の夜間特別拝観でも行われる。高台寺の庭園は美しさに加えて時代を映す鏡でもある。
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