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(上)サハリンの原野
(下)町角に飾られた機関車
とはいえ、このクルーズのハイライトは世界自然遺産の知床半島周辺一日クルーズの後に続く、サハリンだろう。辺境にあるロシアの田舎町を訪ねるまたとない機会だ
 サハリン最大の不凍港コルサコフに早朝に入港。ここから北へ約50K、緩やかな起伏を繰り返す原野とシラカバ林を抜けて、州都ユジノサハリンスクへ。この風景を列車で旅した宮沢賢治が、ここで「銀河鉄道の旅」の着想を得たという。
 かつて豊原と呼ばれたユジノサハリンスクは、今も当時の面影が残る。州郷土史博物館はかつての樺太庁博物館で日本建築そのもの。日本統治時代の郵便局や銀行などの建物が今も活用されている。これらとロシア正教の教会や帝政建築風のシアター、駅前広場に黒々と聳える巨大なレーニン像などが、独特の町風情を醸し出す。
 即席土産物店が開かれた公民館の隣には70年代まで使用されていた機関車が飾られており、宮沢賢治の旅を想像させた。銀河鉄道の旅に流れる物悲しさは、オホーツク海に浮かぶサハリンの風土そのものではないか。
 現在、北部では油田と天然ガスの開発が進むというが、ユジノサハリンスクは時代に取り残されたような寂しさが漂う。碁盤の目のように整然とした通りには、強面の警官。
 ダイヤモンド・プリンセスのディズニーランドように陽気で楽しいクルーズの世界に戻ると、サハリンははるか遠くに。

●カーニバル・ジャパン
http://www.princesscruises.jp

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(上)帽子も厳しいおまわりさん
(下)日本的な郷土史博物館
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