
24のタイムゾーン全ての時刻を一目で見ることのできるワールドタイム。2016年に発表された5230は、これまでのモデルより機能性やデザイン性はもちろん、実用性も大幅に発展させている。
ワールドタイム5230 自動巻き ケース径38.5㎜ RGケース×アリゲーターストラップ 5,605,200円
ワールドタイム5230 自動巻き ケース径38.5㎜ RGケース×アリゲーターストラップ 5,605,200円

PATEK PHILIPPE 世界の時を腕に載せるロマン
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Hiramatsu Takehiro
Text Hiramatsu Takehiro
To the Future 次世代への贈り物
シンプルな機能美をたたえたものから、精緻(せいち)を極めた複雑機構まで、パテック フィリップが世に送り出してきたのは、至高の腕時計だけである。そこには凡庸さや妥協などという言葉は、一切見あたらない。
そんな中でもワールドタイムのアイコニックな魅力は格別だ。メインの時刻表示の他に、反時計回転する24時間リングを備え、世界の主要24都市名を配した外周リングと対応し、瞬時に世界中の時刻を把握できる。
旅や出張の際に利便性が高いことは言わずもがな。かの地は今何時で、そこで人々はどう動き、何を思うのか……そんな時のロマンにふけることも可能にするモデルである。
パテック フィリップが、時計師ルイ・コティエ考案によるこの機構をベースに、ワールドタイムを初めて発表したのは1937年のことだ。旅客機によるラグジュアリーな旅を楽しむ人々が登場し、世界中の時刻を把握することが求められ始めたタイミングを捉えたものだった。
その後、改良を加える一方、クロワゾネ(七宝)文字盤による工芸性の高いものなども登場し、50年代半ばまで製作が続く。当時のモデルの中には、オークションにおいて数億円で落札された伝説的な時計もある。
そんな中でもワールドタイムのアイコニックな魅力は格別だ。メインの時刻表示の他に、反時計回転する24時間リングを備え、世界の主要24都市名を配した外周リングと対応し、瞬時に世界中の時刻を把握できる。
旅や出張の際に利便性が高いことは言わずもがな。かの地は今何時で、そこで人々はどう動き、何を思うのか……そんな時のロマンにふけることも可能にするモデルである。
パテック フィリップが、時計師ルイ・コティエ考案によるこの機構をベースに、ワールドタイムを初めて発表したのは1937年のことだ。旅客機によるラグジュアリーな旅を楽しむ人々が登場し、世界中の時刻を把握することが求められ始めたタイミングを捉えたものだった。
その後、改良を加える一方、クロワゾネ(七宝)文字盤による工芸性の高いものなども登場し、50年代半ばまで製作が続く。当時のモデルの中には、オークションにおいて数億円で落札された伝説的な時計もある。