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国宝の輝き
宮司のこの話に出てきた市杵島比売命は天照大神の子で、『古事記』では海上・陸上の道を開いた交通安全・開運厄除の神様とされる。福岡県にある宗像大社(むなかたたいしゃ)の「宗像三神」の一柱で、仏教が広まった平安時代に弁才天と同一視されたことで知られる。宗像三神は、古来日本と朝鮮半島との貿易に活躍した宗像氏が祀った海の神。中でも最も美しい神と言われた市杵島比売命が、インド生まれの美しい仏、弁才天と結び付けられたらしい。都久夫須麻神社にはこの市杵島比売命が天智朝の時に祀られたとされている。
 ほかに、五穀豊穣・商売繁盛の神様・宇賀福神(うがふくじん)、産土神にして水神でもある浅井比売命、龍神の4柱の神様が祀られている。

(左から)
(上)唐門・観音堂・渡廊を修理中。屋根の葺き替えに檜皮(ひわだ)を奉納。/頭部に宇賀神(うがじん)を頂き、8本の手に弓、矢、刀、斧などを持つ。
(中)線香に火を点じて弁才天に財運を祈る。/「弁天様の幸せ願いダルマ」。願い事を書いた紙を入れて奉納。
(下)本堂内陣から外陣(げじん)を見る。欄間の透かし彫りが美しい。/奉納後に祈願した幸せ願いダルマが壁面にびっしり。
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