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現在はグリュイエール村だけではなく、スイス西部の広い範囲で生産されているグリュイエールチーズ。約2500の農家を中心とした生産者が、年に2万8000~2万9000トンのほどものを生産している。
(左)自然の恵みと人間の英知の結晶グリュイエールチーズ。
(右)美しい山に囲まれた小さな村グリュイエールには、中世の城や石畳も残っている。
スイスチーズの故郷を訪ねる
Photo Masahiro Goda Text Yukino Kano
美しい山々に抱かれたグリュイエール村
世界中で愛されているチーズの一つ、グリュイエール。まろやかでミルキーな風味は、唯一無二のおいしさだ。グリュイエールチーズのおいしさの秘密を求めて、スイスのグリュイエール村を訪れた。

 ジュネーブから、北東に向かって電車を乗り継ぐこと約2時間。小さな電車がたどり着いたのは、山に囲まれた小さな村グリュイエール。標高800m、人口2000人の小さなこの村は、チーズに冠された名のおかげで、ひょっとしたら、世界で一番有名な小さな村かもしれない。風光明媚なこの地域では、紀元前からチーズ作りが行われてきたらしい。グリュイエールという名が文献に登場したのは12世紀。今のようなハードチーズを作るようになったのは、17世紀頃だと言われている。
 グリュイエールチーズは、2001年にAOP(原産地呼称保護)のラベルを獲得。これにより、産地はもちろんのこと、牛乳の扱い、製造方法、熟成方法まで、細かな規制が施され、その価値が厳しく守られるようになった。村の駅前にある、ラ・メゾン・デュ・グリュイエール(グリュイエールの家)で、グリュイエールチーズの製造を見学した。
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