

数寄者・不昧公の松江
Photo Masahiro Goda
Text Rie Nakajima
Text Rie Nakajima
国宝の天守閣に見守られる島根県松江市には、井伊直弼と並ぶ大名茶人として名をはせた、7代目松江藩主松平治郷(不昧公)が愛した茶の湯や菓子、茶室などが人々の生活の中に息づいている。松江城を囲む風情あふれる堀川めぐりや、文豪・小泉八雲の旧邸、松江三大銘菓を味わえる老舗の菓子店など、至るところに“不昧公好み”の文化が薫る街、松江を歩いた。
明々庵(めいめいあん)から松江城を望む。
江戸後期の大名茶人として有名な松江藩7代藩主・松平不昧(まつだいらふまい)公。明々庵は今も松江に残る茶室で、定石にとらわれることなく、自身の美意識を随所に発揮した不昧公らしさを見て取れる。自身もしばしば利用した“不昧公好み"の名席だ。
江戸後期の大名茶人として有名な松江藩7代藩主・松平不昧(まつだいらふまい)公。明々庵は今も松江に残る茶室で、定石にとらわれることなく、自身の美意識を随所に発揮した不昧公らしさを見て取れる。自身もしばしば利用した“不昧公好み"の名席だ。