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魅惑的なショコラの錬金術
LA MAISON DU CHOCOLAT
 1977年、パリに誕生して以来、気高いまでの気品を備えたショコラで人々を魅了してきたラ・メゾン・デュ・ショコラ。日本でも98年にオープンした青山店や丸の内店などが爆発的な人気を博し、現在に至るまで日本のショコラブームをリードし続けている。新シェフ・パティシエ・ショコラティエを務めるニコラ・クロワゾー氏は、ラ・メゾン・デュ・ショコラで17年間研けん鑽さんを積み、創始者であるロベール・ランクスの右腕を10年間務めた真の継承者。クロワゾー氏は、ロベール・ランクスのショコラ作りをこう語る。
 「ロベールは、絶え間ない探究心により、究極の味のバランスを実現させた偉大なる完璧主義者です。まるで錬金術師のように、最高級の素材を厳選し、緻ち 密みつな作業によって味を組み立てていくのです」  その神髄は、バレンタインの新作にも遺憾なく表れている。ジャスミン、ヒマワリ、スミレなど、五つの花をイメージした「ショコラ・フルーリ」。それぞれの花がハーブティーやエッセンシャルオイル、花の種、果実など、多彩な表現となってチョコレートと繊細なデュオを奏でる。
 「例えば、ジャスミンは強すぎるほどの媚び 薬やく的な香りを持つ花。そこで、生花を入れつつ、キャラメルを加えることでまろやかにして、最初はキャラメルの香り、そして口どけとともに甘いジャスミンが現れるようにしています。一方、『フルール・ドゥ・セル・ヴァニエ』では、コモロ諸島産のバニラを使っています。
Nicolas Closeau
ニコラ・クロワゾー
ラ・メゾン・デュ・ショコラ新シェフ・パティシエ・ショコラティエ。
MOF(フランス国家最優秀職人章)保持者であり、
創設者ロベール・ランクスの味を受け継ぎつつ、
より素材の味を濃縮させて際立たせるなど、
常に時代の最先端を行くショコラを追求している。

ラ・メゾン・デュ・ショコラは今年、日本上陸15周年を迎えた。
各店舗での記念イベントとバレンタインの新作発表を兼ねて来日したニコラ・クロワゾー氏にラ・メゾン・デュ・ショコラ丸の内店で話を聞いた。
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