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(右)奇なるデザインを狙った集合住宅。住宅不足のロンドンは現在、住宅建設ブームにある。
(左)オリンピックパークを流れるリー川。川は浄化されており、週末にはボートクルーズも楽しめる。
 ウエストエンドの東端となる、2012年のオリンピック開催地であった、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークまで、約11㎞。ダブルデッカーの赤い市バスに揺られていくと、躍動するロンドンの街並みの変化が間近に眺められる。
 西は緑豊かなヴィクトリア調のタウンハウスが並ぶ閑静な住宅街、高級ブティックが点在する瀟洒(しょうしゃ)なショッピング街、世界各地からの観光客が集ういくつもの広場、そして、英国紳士が忙しく行き交うシティーを過ぎると、街はワイルドなドラマを見せてくれるようになる。
 黒ずんだ壁に鮮やかなグラフィティが躍り出す。モダンアートが随所で開花し、ヒップな若者たち、国籍も雑多な人々が行き交う。シティーの上品なクイーンズ・イングリッシュに代わって、下町なまりのそれとさまざまな言語が街の喧騒(けんそう)に加わる。移民で人口が急増しているというロンドンの活力がそのまま伝わってくる。
アルセロール・ミッタル・オービット。英国在住の富豪で鉄鋼会社を所有する、ミッタル氏の出資による115mのタワー。オリンピックを記念して会場に建設された英国最大のパブリックアートで、アーティストのアニッシュ・カプーアと建築構造家のセシル・バルモンドの共同作品。Many thanks to VisitBritain
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