
会場は、イタリア、ロンドン、香港などでレストランやホテルを経営するチプリアーニのイベントスペース。歴史的建造物に指定されている建物の正面は、イタリアのルネサンス風の半円アーチが印象的だ。

The Art of Watches Grand Exhibition
Text Yuriko Kuchiki
7月13日から23日までニューヨークでパテック フィリップの「ウオッチアート・グランド・エキシビション」が開催され、その展示規模の大きさ、そして2世紀近くにわたる手仕事の伝統に裏打ちされた高精度な時計の数々で、ニューヨーカーを魅了した。
展覧会場は、グランドセントラル駅の正面にあるチプリアーニ(国際的ホテル・レストラン)。もともとは1923年に銀行として建てられ、現在は歴史的建造物に指定されている建物の、天井高約18m(4階分に相当)のスペースだ。イタリアのルネサンス様式の教会のようなこの空間に、1階6室、2階に4室と、2階建て計10室、1228㎡のスケールの大きな展示会場が造られた。
「この展覧会の目的は、時計に興味があるアメリカの方々にジュネーブのパテック フィリップの世界を体験してもらうことにあります。ローヌ通りの本店サロン、ミュージアムの歴史的タイムピース・コレクション、そして時計技師とジュネーブ伝統工芸のクラフツマンたちが代表するプラン・レ・ワット本社工場の世界。これらは全てパテック フィリップの財産ですが、今回はアメリカを意識して展示するタイムピースとハンドクラフトのテーマを選びました」 と語るのは、パテック フィリップのクリエーティブ・ディレクターを務めるサンドリン・スターンさん。夫であるティエリー・スターン社長と共に、ニューヨークのこの展示に企画から関わってきた。
展示はまずパテック フィリップの歴史をビデオ映像で見せる部屋で始まり、そのすぐ隣に、現行コレクション全てが展示された部屋が続く。次はジュネーブ本店のナポレオン3世様式の展示室で、レマン湖の巨大なビデオ映像を背景にニューヨーク2017年スペシャルエディション・タイムピースが並ぶ。ここで、ジュネーブから発信しているという意気込みが伝わってくる。
「この展覧会の目的は、時計に興味があるアメリカの方々にジュネーブのパテック フィリップの世界を体験してもらうことにあります。ローヌ通りの本店サロン、ミュージアムの歴史的タイムピース・コレクション、そして時計技師とジュネーブ伝統工芸のクラフツマンたちが代表するプラン・レ・ワット本社工場の世界。これらは全てパテック フィリップの財産ですが、今回はアメリカを意識して展示するタイムピースとハンドクラフトのテーマを選びました」 と語るのは、パテック フィリップのクリエーティブ・ディレクターを務めるサンドリン・スターンさん。夫であるティエリー・スターン社長と共に、ニューヨークのこの展示に企画から関わってきた。
展示はまずパテック フィリップの歴史をビデオ映像で見せる部屋で始まり、そのすぐ隣に、現行コレクション全てが展示された部屋が続く。次はジュネーブ本店のナポレオン3世様式の展示室で、レマン湖の巨大なビデオ映像を背景にニューヨーク2017年スペシャルエディション・タイムピースが並ぶ。ここで、ジュネーブから発信しているという意気込みが伝わってくる。