
エクストリームを追求するウオッチメーカーが、同じくエクストリームを追い続けるテニスプレーヤーと共に作り上げた、奇跡のウオッチ。タフなプレー中でも、精度を保持した耐久性と装着性を兼ね備えるという、常識的に考えたら実現不可能な取り組みに、リシャールはラファの協力を得つつ、2年をかけて取り組んだ。いくつかの試作品が、ラファのパワープレーの中でバラバラになったこともあった。航空宇宙産業やF1でも利用される密度2・55㎎/㎤というリチウム合金でトゥールビヨン・ムーブメントの柔軟性と衝撃抵抗を高め、その究極の精度を弾性と強度を併せ持つカーボンコンポジットのケースで完璧に保護。裏ぶたとミドルケースを一体化し、本体わずか13gという信じがたい軽量化を実現。こうした取り組みを経て、時計史にその名を永遠に残すことになるRM 027が誕生したのだ。「コラボレーションとは、既存の時計をつけてもらい、一緒に写真を撮ることではない。オルロジュリーの未来のビジョンの糧となるものを二人で作りたかった。精度、性能、軽さにおけるエクストリームな追求という挑戦に、我々は挑み、そして勝ったのだ」(リシャール・ミル)