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建築関係者による貴重な映像資料
超一流建築家たちが語る「建築の未来」とは?
1982年、アメリカで開かれた建築家の国際会議。建築界のゴッドファーザーとの異名を持つフィリップ・ジョンソンとピーター・アイゼンマンの呼びかけにより世界の名だたる建築家が集まった。日本からの出席者は、既に海外の舞台で活躍し始めていた磯崎新、そして当時ほとんど無名だった安藤忠雄と伊東豊雄。当時の日本人若手建築家は、社会的な事情から大規模な公共建築に関わる機会はなく、個人住宅の設計を通して建築のあり方について模索中の状態であった。そんな折、いきなり世界の大舞台に引っ張り出された安藤と伊東は……。現在では日本を代表する建築家である二人に容赦なく浴びせられる批判のシャワー。建築家が社会や経済と格闘しながら、何を考え何を生みだそうとしているか……。インタビューによる、男たちのスリリングな掛け合いを堪能できる。
 2014年のベネチア・ビエンナーレ国際建築展で上映された本作品の元の映像を見たイメージフォーラムのディレクター山下宏洋は、56分の映像の面白さに引かれ、石山友美監督にオリジナルのバージョンより長い映画の作成を持ちかけた。結果出来上がった劇場公開用の本作品、建築について専門的な知識がなくても、映画として十分に楽しめる内容に仕上がった。

●『だれも知らない建築のはなし』 ia-document.com/
5月23日(木)より東京シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
監督:石山友美/2015年/カラー/73分/ドキュメンタリー 配給:P(h)ony Pictures 配給協力・宣伝:プレイタイム
(左上)レム・コールハース (右上)磯崎新 (左下)安藤忠雄 (右下)伊東豊雄 ©Tomomi Ishiyama


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