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(左)山縣三名園の一つになっている椿山荘。有朋は庭に必ず水の流れを造ったという。水の存在を感じながら、どこにいても音と清涼感を楽しめる。
(右)雲錦池のほとりに佇む料亭「錦水」(TEL03-3943-5489 営業時間:11:30-22:00)。全13室がすべて個室で、2名から大人数まで様々なシーンに対応する。
都会の中の深山幽谷
清らかな湧き水が園内を巡る椿山荘は、夏にこそ訪れてみたい。庭園散歩と、季節の日本料理を味わえる料亭で、涼を満喫する夏のひとときを。
椿山荘は、林泉廻遊式と呼ばれる庭園。ぐるり園内を巡ってこそ、その美の真髄が楽しめる。清水が湧き出す古香井(ここうせい)から、そのせせらぎが雲錦池(うんきんち)へと流れ込む。まるで山の避暑地のように、ひんやりと心地よい気に満ちた場もある。水が流れる庭園は、夏の優雅な散歩がお勧めだ。ほたる沢から下るのもいいし、椿山荘プラザ棟の横から轟々と流れ落ちる滝の裏を通って、池へと向かうのも通の道。途中、石灯籠や水鉢など、由緒のある史跡も多い。
 ふと見ると、伊藤若冲の手による羅漢石も鎮座している。これは、画家である伊藤若冲が晩年に隠棲者として過ごした間、釈迦誕生から涅槃(ねはん)に至るまでの場面をテーマにその下絵を描いた石仏。現在もその多くが京都の石峰寺に残っているが、ここ椿山荘でも、若冲の羅漢石に出合える。
 こうして、ぐるりと散歩して30分ほど。自然と歴史の深さに、小気味よい驚きを感じる散歩道だ。
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