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1. 改造が進むバレンシアのマリーナ。橋にはF1のコースが設けられた。
2. 古い倉庫街沿いの道路がF1のメイン・コースとなる。
3. バレンシアから南へ約10kmの位置にあるアルブフェラ自然公園。スペイン最大の湖と、その周りを湿地帯が囲む、スペイン一の米どころとしても有名だ。
エコロジカルな開発
バレンシアから海沿いに10㎞ほど南下したところに、スペイン最大の湖、アルブフェラ湖がある。スペインきっての米どころで、名物パエリヤのレストランが集まる。バレンシアに潅漑技術を導入したのは、後に侵攻したアラブ。トゥーリア川の氾濫に悩まされながらも、バレンシアの歴史は水と深く関わってきた。
 旧市街地の中心部にある大聖堂は、この地を征服した民族の様々な信仰の刻印が残されているが、その前で千年にわたって水裁判が行われてきた。今日も昔の形式で毎週木曜日に行われ、ユネスコの無形文化遺産に認定されている。
 アルブフェラ湖とその周辺の湿地帯や水田、また、手付かずのビーチは、野鳥の遊ぶ自然公園に認定されている。こうしてバレンシアは都市開発を進めながら、市内にもまた周辺にも、自然環境を育んでいる。
 その顕著なエコロジー・プロジェクトが、この春に完成した「ビオパーク」といえるだろう。これはトゥーリア川跡地の最西端に位置するカベセラ公園に開設された10万平米に及ぶ広大な自然動物園だ。
 アフリカの自然環境を再現した檻のない動物園で、野生動物がのんびりと生息している。水堀やガラスなどで境が設けられているが、巧妙な設計で多様な動物が共存している地を、人が自由に歩き回っているような錯覚を与える。
 水浴びを楽しむ象の群れの背景には、進化し続けるバレンシアの町のスカイラインが紺碧の空に鮮やかに浮かび上がっていた。
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