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夕刻、行灯の明かりに包まれた水辺の集落。
 都市生活者がまだ見ぬ「星のや」を語るとき、少なからず恐れを持って言及するのが「部屋にテレビがない」という事実である。だが実際は、テレビがないということが、ここで過ごす時間をさらに豊かにしているということに気づく。雑音から一切遮断された、ひっそりとプライベートな空間で、集落の風景と鳥の声をいつまでも楽しむ。刻々と表情を変える空と自然を眺めながら、ゆっくりと流れる時間を満喫していると、旅館というより理想の別荘を持ったような気分になる。隔離された空間をゆるやかに満たす、この独特の時間こそが、都心からのリピーターを魅了する所以なのである。
 「星のや 軽井沢」には、くつろぎの妨げとなる制約はひとつもない。まず、夕食は19時、朝食は8時といった、温泉旅館ならではの決まりはない。それこそ22時4分東京駅発の長野新幹線の最終に乗り、23時半にチェックイン、それから温泉と夕食をゆっくりと楽しみ、翌朝は11時に起きて朝食に向かう、ということも可能なのだ。プライベート感を演出する構造や、洗練された空間だけでなく、ホスピタリティの面でも「世界のスタンダードを取り入れた温泉旅館をつくりたかった」と、星野佳路社長は語る。温泉旅館の既成概念を取り払い、良きものは残し、悪しきものは徹底して改善する。これこそが、「星のや 軽井沢」が目指す「近代化」なのである。
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