世界の贅沢、NILEの贅沢

「ムッシュー ドゥ シャネル」。手巻き、ケース径40㎜、ベージュゴールドケース×アリゲーターストラップ、4,266,000円（予価）、今夏発売予定。

シャネルから
自社ムーブメント搭載の
メンズウオッチ誕生

Photo Danny Danks(digni)　Text Maki Kimura

メゾンのコードをちりばめた未来のアイコン

メゾン初にして不変のアイコンウオッチ「プルミエール」を発表した1987年以降、ハイテク セラミックを駆使したスポーツウオッチ「J12」や、プルミエールをマスキュリンな解釈で進化させた「ボーイフレンド」など、シャネルは独自のデザインコードをちりばめた名作を生み出してきた。そして2016年、話題の新作としてお披露目されたのが待望の男性向けウオッチ「ムッシュー ドゥ シャネル」だ。
　まず注目したいのが5年という開発期間を経て誕生したメゾン初となる自社製ムーブメント。シースルーバックからのぞくのは計算し尽くされた無駄のないキャリバーデザインだ。メゾンのカラーコードであるブラックを、大きく配された二つのブリッジを始めとするパーツに、マットとグロッシーという二つのトーンを施すことで立体感を際立たせた。
　二つの複雑機構を備えシンプルさと独創性を追求したデザインは文字盤にも一貫している。デジタル表示で時を告げる6時位置のジャンピングアワーは、ヴァンドーム広場を思わせる8角形の窓からのぞく大きな表示により、実に読み取りやくなっている。分表示には240度というめずらしいレトログラードを採用し、高い技術力が生み出した美しい動きを愛でることができる。特別にデザインされた書体の数字がミニマルな文字盤に圧倒的な個性を与えていることも強調しておきたい。
　シンプルなデザインが可能にする普遍的な美しさとメゾンのエッセンスがふんだんに見られる待望のメンズウオッチ。初の自社製ムーブメント搭載というシャネルの時計作りへの情熱と高い技術性を備えた新作は、「プルミエール」や「J12」と同様、メゾンを代表するアイコンウオッチになるだろう。

●シャネル（時計・宝飾）
0120-159-559　www.chanel.com