
海岸線に連なる高級ホテルのプールサイド。階段を降りればシーリゾートの醍醐味、アドリア海のプライベートビーチが広がる。
歴史的な経緯からこの地域の食文化は、新鮮な海の幸を活かしたイタリアのそれにより近いものだが、長い間、政治的な要因に阻まれるかたちで本場のダルマチア料理はいわば幻に近い美酒佳肴であった。
ダルマチア料理というカテゴリーが急激な発展をみせ、また世界の食通たちに知られるきっかけとなったのが2006年に発刊されたミシュランガイド・クロアチア版だという。同ガイド初版発行から3年以上を経過した現在、ドゥブロニク版ヌーヴェル・キュイジーヌの台頭が著しい。
現在、その筆頭格と目されるのがホテル・ヒルトン・インペリアル・ドゥブロブニクのグラン・シェフを務めるガブリエル・サビーニだ。名門レストランにおける女性のグラン・シェフというポジションは極めて稀だが、ヌーヴェル・キュイジーヌ黎明期の今日にあって、常識にとらわれないセンスが評判を呼んでいる。アドリア海という海産物の宝庫からの恵みを十二分に活かした彼女の『作品発表』が、金曜日限定で催される『Wine&Dine』と銘打った企画である。世界のガストロミー界が頭打ちの停滞期に入った現在、要注目の存在だ。
ダルマチア料理というカテゴリーが急激な発展をみせ、また世界の食通たちに知られるきっかけとなったのが2006年に発刊されたミシュランガイド・クロアチア版だという。同ガイド初版発行から3年以上を経過した現在、ドゥブロニク版ヌーヴェル・キュイジーヌの台頭が著しい。
現在、その筆頭格と目されるのがホテル・ヒルトン・インペリアル・ドゥブロブニクのグラン・シェフを務めるガブリエル・サビーニだ。名門レストランにおける女性のグラン・シェフというポジションは極めて稀だが、ヌーヴェル・キュイジーヌ黎明期の今日にあって、常識にとらわれないセンスが評判を呼んでいる。アドリア海という海産物の宝庫からの恵みを十二分に活かした彼女の『作品発表』が、金曜日限定で催される『Wine&Dine』と銘打った企画である。世界のガストロミー界が頭打ちの停滞期に入った現在、要注目の存在だ。