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大邸宅が立ち並ぶ町並みには、長い歴史の中で培われた風格が漂う。
「渋谷大山町」に住まう
パークコート渋谷大山町 ザ プラネ

Text Rie Nakajima
渋谷区の名だたる邸宅地、松濤、広尾、南平台に比べて最も標高の高い高台に位置する大山町。
緑豊かで閑静な住環境を持ち、時代の名士たちが居を構えたこの地にこそふさわしい、「邸宅の源流」となるレジデンスが誕生する。
古来、日本人は住まいに高台を求めてきた。武家にとって、高台は攻められにくく、見通しもいい。さらに、標高が高いため洪水や津波の被害を免れるのはもちろん、低地に比べて地盤も強固だから、地震に強いという利点がある。
 このことを証明したのが、1923(大正12)年の関東大震災である。渋谷区の大山町や松濤、広尾、南平台などに被害が少なかったことから、これら高台の土地の強さが評判となり、一帯に現代に続く近代的な高級住宅街が整備されることとなった。
 大山町は、その中でも最も標高の高い位置にある邸宅地だ。かつて鬱蒼とした森であった地を木戸孝允(桂小五郎)が農園として所有し、のちに外交官の青木周蔵、鈴木善助と所有が移り、鈴木によって約7万6000坪もの広大な遊覧施設「大山園」が整備された。紀州徳川家第15代当主にして、政治家、実業家としても活躍した徳川頼倫が所有した時期もあることから、建物名などに「徳川山」の愛称も残る。

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