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1912年にイタリアで設立された歴史あるブランド、ポルトローナ・フラウのアームチェアは、流れるような美しい曲線が印象的なデザインだ。同社特有のしなやかでなめらかな革は、柔らかい子牛の革の上質な部分のみを厳選しており、伝統的な職人技を駆使して生み出される。家具のほかに、フェラーリやマセラティなどの高級車の内装や大手航空会社のファーストクラスのシートなど幅広く手掛けている。
アームチェア メイミーブルー 870,480円、幅840×奥行き960×高さ1080㎜。
いつの間にか“家具好き”に?
 「結婚して、今の家に移り住んで15年。当初は160㎡の家に夫婦二人きりで、広いリビングダイニングにイタリア製のソファとか、家具などを置いて、本当におしゃれに住んでました。中でも私のお気に入りはダイニングテーブル。すっごいかわいくてね。真ん丸の木のテーブルで、広げると三角になるんですよ。普段は丸テーブルで、お客さまが大勢いらした時は三角テーブル。でも、彼はどちらかといえば機能よりもデザインに走る傾向があって、その中で色はブルー、木はチェリーと決めてるんです。そういう嗜好がいつの間にか、私にも移っちゃいましたね」
 そんな“昔話"を語る高嶋さんの視線を追うと、脇に鮮やかなブルーの革のバッグ。こちらは彼女の「好き」の象徴だが、自分用の机はご主人に影響されて「やっぱりチェリー」だとか。「デスク面をパタンと閉じると、かわいい、でも濃い茶が落ち着いた雰囲気を醸すチェストになる」逸品だ。「一点物好き」だというし、確かにご主人の好みが伝染しているのかもしれない。
 「子どもができると、デザイン的にステキなものが、逆に邪魔になってくるんです。部屋で野球をしますからね。だから、例えば真ん中が木になっていて、そこがコンパスみたいに開くコーヒーテーブルとか、処分しちゃいました。家具はもともと、将来子どもができた時のことを考えて、また私もおっちょこちょいなので、角の丸いものを選んでましたが、それでも危なくて。わずかでも角があると削ったり、スポンジをかぶせたりして、せっかくのデザインも台無し。しかも、そこら中にアンパンマンやドラえもんが転がってる。もっとも、ブルーと丸みという部分では、ドラえもんはドンピシャ、私の好みなんですが。あと、おしゃれな台の上にはカエルの餌用のコオロギや、森で捕ったカブトムシの虫籠が置いてあって、今は見るも無残な家に一変しています。
 ただ、ソファは今も現役。といっても、三つ折りの背もたれとマットレスを組み合わせて隠れ家を作り、子どもたちの洞窟ごっこの舞台に仕立ててます。中に懐中電灯をつるしてね。そこにおやつを運んであげると、とても喜ぶんです。隠れ家は私も大好き。作るのがうまいんですよ」
 今は“子ども仕様の家"と化したものの、昨年、上のお子さんの小学校入学を機に買った学習机は、長く使える上質なものを選んだという。「主人がカタログで選んだ組み合わせで買ってたら、全部で20万円くらいもして、手が震えました。ウソでしょと思って、椅子は買わずに帰ってきたくらい」と高嶋さん。ご主人は“子ども事情"より、自身の家具へのこだわりを優先するようだ。
クロコダイル模様のセンターテーブル(小)400,680円。
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