Le Royal Monceau – Raffles Paris
“アート・ディストリクト(Art District)"と名付けられた館内のアートギャラリーはもとより、公共スペースや客室内にも近代アート作品がいたる所に飾られた「ロワイヤル・モンソー」。中庭に置かれたジョアナ・バスコンセーロスの大きな鉄のティーポットや、螺旋階段の下に置かれたニコレイ・ポリスキーの実物大のシカの像をはじめ、見所はたくさん。でもホテルの外でもアートを体験したいという人には、芸術専門コンシェルジュも常任しているのでぜひ声をかけてみて。今週お薦めの展覧会をリストアップしてくれたり、美術館やギャラリーのプライベートツアーも手配してくれる。お土産をお探しなら、ロビー階の書店を覗いてみては。レアなアート本や限定版書籍も見つかる。
Hôtel Le A
このホテルの改装を任されたインテリアデザイナーのフレデリック・メニッシュ(Frédéric Méniche)は、まず彼の友人でありアーティストのファブリース・イベールに声をかけたのだ。ベネチア・ビエンナーレ優秀賞を最年少で受賞した人として知られるイベールは、客室、ロビーラウンジ、バー用にオリジナル作品を提供。結果、フランスのトップアーティストの一人である彼の作品が50点以上並ぶ、まさに美術館並みのコレクションを揃えたホテルとなった。絵画、スケッチ、陶器作品やタペストリーのほか、客室番号や禁煙サインといったプレートや、エッフェル塔をモチーフにした“A"のロゴにも、彼のセンスとユーモアが光るスタイルが表れている。


オテル ル ア(Hôtel Le A)。