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お茶屋「イ」(ニンベン)。
夜の町屋茶屋形式の建物。
祇園には不思議な時間が流れる
「祇園はずいぶん変わったようでいて、長いこと時間が止まっている気ぃもする。そんな不思議な時間が流れる、浮世離れした祇園こそ、ほんまの京都やと思いますねぇ」
 豆涼さんが言うように、祇園は表面的には時代とともにかなり変化した部分があることは否めない。江戸時代末期にはお茶屋が500軒、芸舞妓が1,000人近くと、大変な隆盛を極めたし、戦後もすぐに営業を再開した祇園甲部は、高度経済成長期にはお茶屋150軒、芸舞妓600人の規模を有していた。それが、今ではお茶屋が70数軒、芸妓が90人足らず、舞妓が30人前後になり、規模は縮小している。また、花見小路周辺こそ乱開発を逃れたものの、場所によっては町家の続く古い街並みがビルに変わるなど、大きな様変わりを見せている。
 しかし、だから祇園は衰退に向かっていると考えるのは早計に過ぎる。
 街並みには今なお、他の花街とは一線を画す、昔ながらの面影を色濃く残している。
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