
置屋「西村」。
祇園界隈をぶらりと歩くと
祇園では、小路から小路へと散策するのも楽しみの一つである。街並みに目をやりながら石畳の道を歩く、それだけで心が浮世から遊離するよう。
白川の北側、かつて大友というお茶屋があった跡には、祇園を愛した歌人吉井勇の歌碑がある。
「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを 水のながるる」
大友の座敷は、白川の上に張り出して建っていたそうだ。
また南座は、出雲阿国の出現をきっかけに芸能が発展した所。公許されて櫓を重ねた七座の芝居小屋の内、南側西の小屋が現在の南座の前身である。
このほか、鎌倉時代に鴨川の氾濫を救った霊験から雨止み地蔵と呼ばれていたという仲源寺、栄西禅師を開山とする京都最古の禅寺・建仁寺、春の「都をどり」や秋の「温習会」など、芸舞妓が艶やかな舞を披露する祇園甲部歌舞練場など、界隈のそこここに古の残り香漂う名所が散在する。
夜のお座敷の前のひととき、ぶらり散策し、祇園情緒に浸るも一興である。
白川の北側、かつて大友というお茶屋があった跡には、祇園を愛した歌人吉井勇の歌碑がある。
「かにかくに 祇園はこひし 寝るときも 枕のしたを 水のながるる」
大友の座敷は、白川の上に張り出して建っていたそうだ。
また南座は、出雲阿国の出現をきっかけに芸能が発展した所。公許されて櫓を重ねた七座の芝居小屋の内、南側西の小屋が現在の南座の前身である。
このほか、鎌倉時代に鴨川の氾濫を救った霊験から雨止み地蔵と呼ばれていたという仲源寺、栄西禅師を開山とする京都最古の禅寺・建仁寺、春の「都をどり」や秋の「温習会」など、芸舞妓が艶やかな舞を披露する祇園甲部歌舞練場など、界隈のそこここに古の残り香漂う名所が散在する。
夜のお座敷の前のひととき、ぶらり散策し、祇園情緒に浸るも一興である。