やがて「もやる視界の向こうから、一人の紳士が柔らかな笑みを浮かべてやって来た」(山口氏)。その紳士こそがジェフロワ氏だ。三人は固い握手を交わした後、8年にわたる熟成の時を経た新作ヴィンテージ2004や、更なる熟成の時を重ねた長期熟成のエノテーク、二人の誕生年の希少なヴィンテージなど、多彩なドン ペリニヨンを振る舞われた。これはいわば、創作活動を始めるための「儀式」である。


(上)地下セラーでは、多くのドン ペリニヨンが熟成の時を刻む。(下)瓶内二次発酵で生じた澱を瓶口に集めるルミアージュの工程を見学。