


(上)ドン ペリニヨンの聖地・オーヴィレール大修道院は、マルヌ川を見下ろす小高い丘にたたずむ。設立は7世紀にさかのぼる。(下左)瓶内二次発酵で生じた澱を瓶口に集めるルミアージュの工程を見学。(下右)地下セラーでは、多くのドン ペリニヨンが熟成の時を刻む。
“シャンパン言語”で会話
クリエーションの出発点は、シャンパーニュ地方エぺルネのオーヴィレール大修道院。ここは17世紀末、「世界最高のワインを造る」という野望を抱いたドン・ピエール・ペリニヨン修道士が、後の「シャンパン方式」の礎を築いたドン ペリニヨンの聖地である。1990年に醸造最高責任者に任命されたリシャール・ジェフロワ氏は始祖の志を引き継ぎ、ドン ペリニヨンのクリエーターとして、世界最高のワイン造りに身を投じている。
時は2月。山口・山賀両氏は見渡す限りの雪景色の中に立った。「シャンパーニュ地方に来て、まさか雪に覆われたぶどう畑を見ようとは思いもよりませんでした」と言う山賀氏は、その風景に胸を突かれると同時に「この仕事はやれる!」と確信したそうだ。雪深い新潟県に生まれ育った彼にとって、雪は心の奥深くに刻まれた強烈な記憶。創造の原風景と言えるものだからだ。
時は2月。山口・山賀両氏は見渡す限りの雪景色の中に立った。「シャンパーニュ地方に来て、まさか雪に覆われたぶどう畑を見ようとは思いもよりませんでした」と言う山賀氏は、その風景に胸を突かれると同時に「この仕事はやれる!」と確信したそうだ。雪深い新潟県に生まれ育った彼にとって、雪は心の奥深くに刻まれた強烈な記憶。創造の原風景と言えるものだからだ。