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1. 大谷石の建物とステンドグラスをはめ込んだポインテッドアーチが目を引く安藤記念教会は 1917 年設立。
2. 同じく和朗フラット 1・2 号館。アメリカ西海岸の住宅がモデルとされる建物で、今も現役で使われている。
3. 1930 年代に全 5 棟の賃貸集合住宅として建てられた和朗フラット 4 号館。ドアや窓のデザインが各戸で異なる。

ヴォーリズは 1900 年代初期から、日本国内だけでなく、頻繁に海外にも旅をしている。第 2 次大戦中は、軽井沢に隠遁。終戦と共に、ダグラス・マッカーサーと近衛文麿の仲介工作に尽力し、「昭和天皇を守った米国人」となった。
 だが、キリスト教史においても近代建築史においても、日本においても米国においてもヴォーリズは何らはっきりとした位置付けがされていない。多くの分野に関わり、波乱に富んだ人生を送った特異な存在だということは確かだ。ウィリアム・メレル・ヴォーリズとしてカンザスに生まれ、一柳米来留として近江に没したこの人物の正体は、実際のところいかなるものだったのだろう。現存する 30 余のヴォーリズの建物、その空間に宿る光と影にその答えの断片が隠されているような気がする。


「六本木散歩・江戸の面影が残る坂道」へ
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