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(左)ゴヤの静物画を並べてみられるという贅沢。
(右)ピカソの「マテュ・フェルナンデスデソトの肖像画」。
ここで少し、オスカーのアート収集の変遷に触れたい。父・テオドールはインドとのコットン貿易で成功し、その富をアート収集や若手アーティストの支援に注いだ。そんな父の影響で若くして絵の購入を始めたオスカーは、最初の購入作品となるフェルディナント・ホドラーなど、当初は、スイスやドイツの画家の収集に集中していた。そんなオスカーにアート観を一新させる出来事が起こる。1906年にベルリンで開催された“ドイツの100年展"だ。当時、ナショナルギャラリーのディレクターを務めていたフーゴ・フォン・チューディによるフランス画家の作品セレクションがオスカーの心を打った。すぐさまその展示会で20もの作品を買ったオスカーのフランス画家への熱はますます高まり、1923年、デンマークの実業家、ウィルヘルム・ハンセンから19世紀のフランス印象派絵画の類稀なるコレクションを購入したことで、質量ともに格段の厚みを増した。そのラインアップは“20世紀最高のコレクター"と言われるまでになった。
クラナッハの前でキュレーターのフェリスさん。
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