PAGE...1
左から、レモンライムフレーバーの「白絹手鞠」は、絹などの美しい糸で幾何学的に巻いて作られる手鞠をモチーフに。ピーチソーダフレイバーの「ポンパドゥール」は、その美貌からルイ15世の公妾となり、多数の名建築も残した女性。紅茶フレーバーの「ジュイの更紗」は、18世紀に始まるフランスで尤も有名な更紗。各525円。(右)京都本店を手掛けたのは、京都の大工を中心とした伝統工芸を引き継ぐ十人衆「景アート」。
京とパリの文化が織り成す
「京あめ Crochet」
Text Yui Togawa
和の飴づくりの技とヨーロッパの鮮やかな色合いが融合
京都・綾小路通りに、今年2月にオープンした京あめ専門店。130年の歴史を誇る「今西製菓」の四代目である今西政博氏と、「アンリ・シャルパンティエ」でマネージメント室室長を長年勤めた池村武彦氏が出会い誕生した。
商品は、“京とパリ"を軸に展開する。京都を表現する飴は、古来より伝わる十二単や狩衣などの襲の色目や、絵巻や焼き物、京都の風景に由来。一方、ヨーロッパはパリで花開いた独特の文化をモチーフに、その代表格の服装や絵画の色目や名前から飴を創作する。伝統的な製法を守りつつ、これまでの京飴にない鮮やかなカラーリングや多彩なフレーバーが魅力だ。パッケージは、日本の“包む"文化をコンセプトにデザインされ、飴の生地の光沢あるアイボリーを基本カラーにしたもの。店名でもある「クロッシェ(かぎ針編み)」の連続した編模様と編針の形を再構築し、パッケージのほか、ロゴマークや店舗全体のイメージにも展開されている。
7月1日より、オンラインショップもオープン。伝統と革新を兼ね備えた、“ちいさくとも目出度き"新たな京あめは、贈り物やお土産にも喜ばれそうだ。

●クロッシェ京都本店
京都市下京区綾小路富小路東入塩屋町69
TEL075-744-0840
http://www.crcht.jp/
PAGE...1
LINK
STYLE
京都「平成知新館」9月13日開館
>>2014.4.15 update
LIVING
「これからの京都」を考える
>>2015.7.15 update
STYLE
京もの工芸品「京都オークション」が開催
>>2014.2.20 update
STYLE
今年も開催 京もの工芸品「京都オークション」と「京都・老舗の真髄展」
>>2014.12.25 update
STYLE
メルセデス・ベンツ×京都府の京都オークションが東京で開催
>>2017.6.23 update

記事カテゴリー