88年には自身の名を冠した会社を設立。アイコニックなダブルオーバルケースに数々の複雑機構を搭載したモデルを発表し称賛されるも、2000年に会社を離れる。理由は、一人の時計師に戻って納得のいく時計作りに専念するためだった。
こうして、自身と息子と妻の名を冠したジャン・ダニエル・ニコラがスタートする。19世紀の時計師の技法を踏襲し、数ミクロンの誤差も許されない切削や研磨を手作業で行うほか、すべての鋼に焼き入れ、焼き戻しを施すなど、気の遠くなるような手間と時間をかけ、ロート氏は自身の時計に向き合っている。
ここから誕生したのが「2ミニッツ トゥールビヨン」である。バイオリンをモチーフとするケースは、複雑な曲線を描き、優雅そのもの。2分間で1回転するトゥールビヨンは、機構的な非凡さに加え、細部にまでこだわり抜いた仕上げに目を奪われる。妥協なき時計製造への情熱と技術、そしてロート氏を支える家族愛。腕時計に、かくも豊かな世界が息づいていることを、その手に取って確かめてもらいたい。
●シェルマン銀座
TEL03-5568-1234
http://www.shellman.co.jp
こうして、自身と息子と妻の名を冠したジャン・ダニエル・ニコラがスタートする。19世紀の時計師の技法を踏襲し、数ミクロンの誤差も許されない切削や研磨を手作業で行うほか、すべての鋼に焼き入れ、焼き戻しを施すなど、気の遠くなるような手間と時間をかけ、ロート氏は自身の時計に向き合っている。
ここから誕生したのが「2ミニッツ トゥールビヨン」である。バイオリンをモチーフとするケースは、複雑な曲線を描き、優雅そのもの。2分間で1回転するトゥールビヨンは、機構的な非凡さに加え、細部にまでこだわり抜いた仕上げに目を奪われる。妥協なき時計製造への情熱と技術、そしてロート氏を支える家族愛。腕時計に、かくも豊かな世界が息づいていることを、その手に取って確かめてもらいたい。
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(左上)ミクロン単位の精度が要求される微細なパーツも手作業で仕上げていく。
(右上)自身の工房で、19世紀から伝わる道具を用いて時計製作に取り組むロート氏。
(左下)6時位置の開口部に、2分間で1周する独自開発のトゥールビヨンを搭載。
(右下)通常のコート・ド・ジュネーブとは異なる、繊細な筋目仕上げが味わい深い。
(右上)自身の工房で、19世紀から伝わる道具を用いて時計製作に取り組むロート氏。
(左下)6時位置の開口部に、2分間で1周する独自開発のトゥールビヨンを搭載。
(右下)通常のコート・ド・ジュネーブとは異なる、繊細な筋目仕上げが味わい深い。