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1.旧函館区公会堂は、左右対称のコロニアルスタイルの美しい建物だ。
2.啄木が代用教員を務め、長谷川海太郎ら人気作家を生み出した弥生小学校。
3.ドームが美しい旧丸井今井百貨店函館支店。近年、一部5階建てから3階建てに改築された。
4.「柳野城」とも呼ばれていた五稜郭には、石垣や周囲を囲む堀が残っている。
5.函館には多くの土蔵造りの建造物が残っている。大火が相次いで起こり、土蔵は必須のものとなった。
6.箱館戦争時、土方歳三の箱館市中取締就任にともない設置された新選組屯所の跡地。

こころざし得ぬ人人の あつまりて
酒のむ場所が 我が家なりしかな
 1910(明治43)年11月号の『スバル』に発表されたこの歌には、青柳町時代の啄木の青春が色濃く映じている。才能がありながらも、家庭の事情で地方に埋もれて志を得られない――そんな苦悩に満ちた青春の日々をいとおしんでもいたのだろう。
 しかしそれも束の間、大火に遭って学校も新聞社も焼け、啄木の函館滞在はわずか132日に終わった。その幸せのはかなさ、26年という短すぎる生涯を思う時、啄木の人生は青春そのものだったと感じ入る。だからこそ函館の「青春の遺伝子」が、啄木の琴線に触れたのかもしれない。
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