

1 スタジオジブリの最新作「風立ちぬ」の絵コンテ。宮崎監督が色を付け、顔の表情まで詳細に描く。このコンテに忠実にスタッフが場面場面を作り込んでいく。絵コンテ室では手にとって見ることができる。
2 館内の中央にある吹き抜けのホール。天井のガラスから光が入り、窓を開ければ風が通り抜ける。ステンドグラスになっている窓もあり、トトロや魔女の宅急便のキキを見つけることができる。
2 館内の中央にある吹き抜けのホール。天井のガラスから光が入り、窓を開ければ風が通り抜ける。ステンドグラスになっている窓もあり、トトロや魔女の宅急便のキキを見つけることができる。
また、宮崎監督がこだわったのは“空間"だ。
「建物は……それ自体が一本の映画としてつくりたい。威張った建物、立派そうな建物、豪華そうな建物、密封された建物にしたくない。すいている時こそ、ホッとできるいい空間にしたい。肌ざわり、さわった時の感じがあたたかい建物にしたい。外の風や光が自由に出入りする建物にしたい」
こうして光と空気が通り抜けるように考えられた館内は、地下から2階までが吹き抜けとなっており、涼やかな風の“動き"を感じる空間だ。吹き抜けの空間の途中には通路があり、空中散歩をしている気分になる。そしてどこへ行き着くか分からない廊下を歩いていると、美術館でも迷子になる予感がする。
今、ジブリ作品に登場しそうなカラフルな外壁は、常緑つる性木本のオオイタビで覆われている。外から見ても、中に入っても、童話や絵本の主人公たちが迷い込んだ森を連想させる。
「建物は……それ自体が一本の映画としてつくりたい。威張った建物、立派そうな建物、豪華そうな建物、密封された建物にしたくない。すいている時こそ、ホッとできるいい空間にしたい。肌ざわり、さわった時の感じがあたたかい建物にしたい。外の風や光が自由に出入りする建物にしたい」
こうして光と空気が通り抜けるように考えられた館内は、地下から2階までが吹き抜けとなっており、涼やかな風の“動き"を感じる空間だ。吹き抜けの空間の途中には通路があり、空中散歩をしている気分になる。そしてどこへ行き着くか分からない廊下を歩いていると、美術館でも迷子になる予感がする。
今、ジブリ作品に登場しそうなカラフルな外壁は、常緑つる性木本のオオイタビで覆われている。外から見ても、中に入っても、童話や絵本の主人公たちが迷い込んだ森を連想させる。