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ギャラリーや美術館が多く集まるザウド地区に位置するアントワープ王立美術館。19世紀末のネオクラシック様式の建築で、前面の石柱が荘厳な雰囲気を醸しだしている。
歴史家による今日の見解によれば、聖母像に擬されたモデルはアニエス・ソレルという女性だという見方がもっぱらだ。ソレルはナポリ公国の王レナート1世のもとで家政婦として働きだしたのを皮切りに、フランス王シャルル7世の妾にまでのぼりつめ、百年戦争時代のフランス王家において多大な発言力を持った民間人、という史実以上のことは明らかになっていない。民間人でありながらシャルル7世との間に3人の子どもをもうけ、宮廷の内外に敵を多く作っただけに、権力の頂点にあった1450年に謎の急死を遂げている。2005年、遺体を調査したフランスの化学者F.シャルリエは、暗殺説への言明は慎重に避けながらも「死因は水銀中毒」と断定している。
高い天井に設けられた窓ガラスからは自然の光が降りそそぎ、エントランスを飾る絵画と彫刻を気品高く輝かせる。
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