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(上)水彩で描いた胡蝶蘭の花や蕾、葉を切り離し、並び方やそれぞれの大きさを検討。原画の濃淡やにじみ、そして肉厚な花弁の質感を大切に織物の組織を決定している。(下左)あえて緑の濃淡だけで複雑かつ繊細に構成し、織物の魅力を際立たせた「ビーニャ」。ブドウの葉やツルを絵画的のように描き、奥行き感を出した。(下左)ブドウの葉とセンリョウの実をパターン化した「クラータⅡ」は、琳派の作品のような和モダンの趣を感じさせる。
また、草花をそのまま絵画のように表現した柄が定番となっているSHだが、今回は少し印象を変えて胡蝶蘭の花、蕾、葉を切り離してパターン化。背景に四角い幾何学模様を入れて構成し、モダンに仕上げた。フレームにも見える幾何学模様に胡蝶蘭がリズム良く重なるモダンエレガントなデザインは、どこかダンディズムを感じさせ、男性からも人気を集めそうだ。背景となっている幾何学模様のみで構成した「シレンテ」も新作にラインアップしている。
 さらに今回は、ブドウの葉をモチーフにした2種の柄も展開。イタリア語でブドウ畑を意味する名の「ビーニャ」は、葉やツルを幾重にも重ねて絵画のように描いている。一方で、「クラータⅡ」はブドウの葉とセンリョウの実をパターン化し、文様と地色の色味を統一することでしっとりとした印象に仕上げた。「クラータⅡ」には、縦糸に金糸または銀糸を織り込んだ特別な柄もあり、空間をゴージャスに演出できる。
 シルクかと思うほどに柔らかで軽いSHのファブリックだが、実は全てポリエステルで出来ている。そのため家庭での洗濯が可能で、湿気の多い日本の気候でも手入れがしやすい。これほど豊かな表現をかなえながら、メンテナンス性にも優れるファブリックは他にはないだろう。住まいの豊かさがこれまで以上に問われる今日、美しいファブリックで暮らしを彩ってみてほしい。

●川島織物セルコン
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