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【製品開発】(左から)斎藤大輔 デジタルマイスター「CAD設計はまだ匠がいない分野。自力で技術を切り開き、積み上げてきました。職人がつくった美しい形状に性能付けする仕事ですが、そこを守りつつ今後はデジタルオリジナルで美しいクラブをつくってみたいですね。」、土門尚充 ウッドヘッド塗装「例えば「フェラーリの赤を出して」とか、お客さまの要望を塗装で形にするのが私の仕事。パーシモン時代から携わってきましたが、今後も名匠の名に恥じない、お客さまに喜んでいただけるクラブづくりをしていきたいですね。」、佐藤巧 クラブマスター製作「昔から一生懸命アイアンを削っています。どこにも負けない、性能も形状も本間の真骨頂と言われるクラブをつくることを常に考えています。自分の目でいろんなものを見て、形状の美しさを見極めることが大事ですね。」、町井茂雄 プロクラブ組立「プロが構えた時に、自分の打ちたいボールのイメージができるクラブをつくることに努めています。数字じゃなくて感覚が大事。自分のつくったクラブで優勝するとか、素晴らしい成績を挙げてくれることを願っています。」、渡邊健一郎 アイアン研磨「黒皮のついた状態の鉄がピカピカに光るまで磨き上げます。プロ用も担当しているので、プロが実戦で勝てるクラブづくりを心掛けていますね。特にネックからリーディングエッジにかけての流れを大切にして。」
名匠誕生 本間ゴルフ
Photo Masahiro Goda Text Junko Chiba
一気通貫――本間ゴルフの酒田工場では、ヘッドとシャフトをトータルに設計し、手作業の多い全ての工程を妥協せずに一貫して行っている。約300人の匠たちが活躍するこの工場で、匠の中の「匠」を認定する「名匠制度」がスタート。本間ブランドの未来を担う12名の「名匠」が誕生した。
「名匠」とは、酒田工場のクラブづくりの各工程において、ゴルファーのどんな要求にも応えられるだけの経験と知識と技術を持つ職人に付与される称号だ。名匠制度審議委員会の厳しい審査を経て名匠に認定された彼らは、本間ゴルフのブランドを背負って立つ存在。他社の追随を許さない優れた製品を送り出すのと同時に、日本のものづくり文化の継承者として後進を育てる責務を担っている。
 この「名匠制度」はどんな経緯で創設されたのか。その辺りから、酒田工場長の諏訪博士氏に語っていただいた。

本間の技術の粋を伝えたい
55年の歴史を有する本間ゴルフが「ホンモノのクラブをつくりたい」という思いから山形県酒田市に一気通貫の工場を造ったのは32年前、1981年のことである。以来ずっと、各工程に特化した多くの匠たちが鎬(しのぎ)を削るように技術を磨き上げてきた。その一つの結晶が先頃デビューした自信作「TOUR WORLD(ツアーワールド)」だ。
「ターゲットは熱意系ゴルファーです。うまくなりたい、競技でいい成績を挙げたい、あわよくばプロになりたい……そんな思いを持つ、ゴルフを愛してやまない人たちを、我々は熱意系ゴルファーと名づけました。そしてツアープロが実戦の厳しい状況下でも戦い抜けるクラブをつくろう、それをそのまま熱意系ゴルファーに販売しようと、2年前にプロジェクトを立ち上げ、酒田工場でしかつくれない完成度の高いツアーワールドを世に問うたわけです。
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