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(左)ファビオ・ノヴェンブレと彼の作品「We Dance」。各エレメンツが発する光と音楽のハーモニーが、宇宙へつながる生命の鼓動を感じさせる。(中)田村奈穂氏とその作品「Interconnection」。天井から吊り下げられた作品は、自然の絶妙なバランスを表現した。(右)MITメディアラボ 石井 裕教授率いるタンジブル・メデイア・グループと作品「TRANSFORM」。センサーが感知した人の動き(運動エネルギー)に反応して、テーブルトップの3D形状が、美しいダイナミックな波動に変わる。
LEXUS DESIGN AMAZING 2014 MILAN
Text Nile’s NILE
去る4月9日(水)から13日(日)に、イタリア・ミラノの一大イベント、ミラノサローネ国際家具見本市が開催された。プレミアムカーブランドして名高いレクサスは、「LEXUS DESIGN AMAZING 2014 MILAN」と題し、すでに著名なデザイナーの他に、新たな才能を発掘・支援・育成することを目的に設けた「第2回LEXUS DESIGN AWARD」に受賞した12名の作品を展示した。
“AMAZING IN MOTION"をテーマに、集められたのはファビオ・ノヴェンブレ、田村奈穂、MITメディアラボ 石井 裕教授率いるタンジブル・メデイア・グループという、3組の著名デザイナーの作品だ。
 イタリアの大手デザインブランドとのコラボレーションを始め、世界のさまざまな場所で前衛的な作品を発表しているファビオは、「We Dance」という、宇宙の生命を感じさせる作品を発表した。中央のミラーボールとその軌道上にはいくつかの衛星のようなエレメンツが配され、各エレメンツは中央に向けて光を放ち、同時に音楽を奏でる。連想させるのは、新しい生命の鼓動が、銀河に広がる軌道の動きと、一つ大きなハーモニーの中にあること。ファビオは、「私たちの誕生こそ、“Amazing in Motion"そのものだと気づきました」と語る。
 ニューヨークを拠点に、ナイキやauのプロダクトデザインなどを幅広く手掛け、世界中で数多くの賞を受賞している田村氏は、2011年に起きた日本の大震災を経験したことで感じた自然に対する想いを作品「Interconnection(インターコネクション)」に表現。天井から吊り下げられた作品が会場の人の動きで生まれる自然な風の流れに反応し、光と影が絶え間なくゆらぎ変化する。自然が、人々の動きと共鳴した時にわきあがるモーションを感じられるようになっている。
 また、人・デジタル情報・物理的環境をシームレスにつなぐヒューマン・インターフェースを長年にわたり研究してきたMITメディアラボ 石井 裕教授率いるタンジブル・メデイア・グループは、現代的なデザインと革新的なテクノロジーを新次元で融合させた作品「TRANSFORM」を発表。作品は、千本余のピンの上下運動をリアルタイムにコントロールできる3つのダイナミック・シェープ・ディスプレイをエンジンとして組み込んだテーブルとして構成。センサーにより感知した人の動き(運動エネルギー)に反応して、テーブルトップの3D形状が、美しいダイナミックな波動に変わる。静と動の美のコンストラスト、デザインとテクノロジーの対立、そして融合を表現している。
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